庭の匠


 「楽月園」は昭和18年に荻原吉二(現会長の実父)により創業いたしました。現会長の荻原博行が昭和39年に入社してから4年後に創業社長である吉二が他界したため、師である父の残した庭に通い、その技術・技能を確認し、それらを高め現在の礎を築きました。その後の努力と精進により現在に至るまで「現代の名工」をはじめいくつもの受賞功績をあげました。

 博行の作庭には気勢に基づいた庭造りが基本にあります。長年の研鑽のなかでたどり着いた理念です。気勢により庭に運動性や方向性が生まれ、心地よい景色や表情を感じることができる、という考えです。この気勢に基づいた自然と融合した統一感のある庭造りを確立し、弊社ではこれを基本としています。

この技術や志は現社長の荻原高志に受け継がれ、ものづくりマイスターや全国造園技能競技大会金賞受賞などに繋がり、国際園芸博覧会EXPOなど国内外の作庭展示等に参加し実績を上げています。

 また弊社では竹垣に並々ならぬ情熱を注ぎ、研鑽に務め、優れた技能を有しております。特に臥龍垣という長く変則的な垣根を編み出し、更に応用し疾風垣を創出しました。

気勢や竹垣は全国各地から講習会の依頼があり、大変好評を頂いております。

このようにして創出した臥龍垣、疾風垣は弊社独自の技術として商標登録されております。

 創業以来、伝統的な日本庭園の技術の継承と発展、そして創造への飽くなき探究心と志が社風となっています。